週末に釣りへ行こうと潮見表を開いたら、その日は小潮だった。「小潮だと渋いらしいから、大潮まで待とうか」と迷った経験はないでしょうか。広島・瀬戸内の堤防では、潮回りの話がよく話題にのぼります。
ただ、潮名だけで釣行日を決めると、行けたはずの日を取りこぼすことになりかねません。この記事では気象庁の潮位表をもとに広島とその周辺の1年分を集計し、大潮と小潮で実際にどれだけ違うのかを数字で確かめます。
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投げ釣り用の天秤は号数の選択肢が広く、同じ釣り座でも潮の速さに合わせて重さを調整しやすい定番です。
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30秒でわかる結論|大潮と小潮はどっちが釣れる
- どちらが釣れるかは潮名では決まりません。優劣ではなく、向いている釣り方が違うと考えるほうが実際的です
- 広島の干満差の中央値は大潮331cm、小潮198cm。小潮でも大潮の約6割は動いています
- 1日のうち潮が1時間に20cm以上動く時間は、中央値で大潮19時間・小潮15時間。動く時間の長さそのものは、思うほど離れていません
- 潮名より場所の差が上回ることもあり、尾道・三原(糸崎)の小潮は高松の大潮より干満差が大きくなります
- 釣行日を決めるときに見るのは潮名ではなく、その日その場所の干満差(cm)です
大潮に向く釣り、小潮に向く釣り
大潮と小潮は、優劣ではなく性格の違いとして捉えると扱いやすくなります。潮位の動きが大きい日は流れも出やすく、仕掛けが流されることがあります。ちょい投げなら天秤オモリの号数を1段上げる、アジングなどのライトゲームならジグヘッドを重くする、という調整で対応できます。重さの決め方はジグヘッドの重さの選び方で詳しく扱っています。
流れの当たる岬の先端や水道筋は、潮位変化の大きい日ほど流れが出やすい地形です。ただし潮が速い日の先端部は足場も波も条件が厳しくなります。ライフジャケットを着け、無理に立ち込まず、波を被る位置には入らないでください。流れが強すぎて底が取れない日は、場所を移すほうが結果的に釣りになります。
小潮や長潮は逆に、軽い仕掛けが素直に沈むのが利点です。流れの緩い港内や常夜灯まわりで、軽いジグヘッドをゆっくり漂わせるような釣りは小潮のほうが組み立てやすくなります。潮が緩い日に無理やり潮通しの良い場所へ行くより、その日の潮に合う釣り場を選ぶほうが現実的です。

大潮か小潮かで「行く・行かない」を決めるんじゃなくて、「どこでどう釣るか」を決めるのに使うといいよ。
広島の実測|潮名で干満差はどれだけ変わるか
気象庁の潮位表から広島の2026年の1年分を潮名ごとに集計すると、干満差の中央値は大潮331cm、中潮295cm、小潮198cm、長潮172cm、若潮180cmでした。1年でいちばん大きい日は400cm、いちばん小さい日は66cmです。

差ははっきりありますが、小潮がゼロになるわけではありません。小潮の198cmは大潮331cmの約6割、いちばん小さい長潮でも約5割にあたります。大潮になるのは新月と満月の頃で、上弦・下弦の月の頃が小潮です。この2つは新月から次の新月までの間に、ほぼ2回ずつ巡ってきます。
もう少し踏み込んで、1日のうちどれだけ潮位が動くかを見ると性格の違いがはっきりします。その日いちばん動く1時間の変化は、中央値で大潮74cm・小潮43cm。一方、1時間に20cm以上動いている時間は大潮で19時間、小潮でも15時間ありました。ほとんど止まっている時間は大潮で1時間、小潮で2時間です。違いは「動く時間の長さ」ではなく「動きの強さ」に出ている、と読めます。
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干満差が大きい日ほど仕掛けは流されやすくなります。号数を1段上げて底を取り直すための、投げ釣りの基本になる天秤です。
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見落とされやすいのが、場所による違いです。潮名別の中央値で見ると、観測点によって干満差に差があります。
| 観測点 | 大潮の干満差 | 小潮の干満差 |
|---|---|---|
| 呉 | 336cm | 200cm |
| 広島 | 331cm | 198cm |
| 尾道・三原(糸崎) | 325cm | 223cm |
| 松山 | 311cm | 192cm |
| 徳山(周南) | 280cm | 168cm |
| 高松 | 212cm | 166cm |
注目したいのは糸崎と高松です。糸崎の小潮223cmは、高松の大潮212cmより大きい。潮名だけを見て「今日は小潮だから」と判断すると、実際の潮の動きとずれることがあるとわかります。
自分がよく行く釣り場の潮位が、どの観測点に近いのかを一度確かめておくと、以後の判断が速くなります。潮見表では広島・呉・尾道三原・徳山・松山・高松の6地点を掲載しているので、釣り場に近い地点の干満差を見てください。
潮がよく動くのは満潮と干潮の中間
潮回りが決まったら、次は時間帯です。満潮・干潮の時刻から何時間後にいちばん潮位が動くかを1年分集計すると、最大になるのは満潮・干潮の2〜4時間後で、これが全体の83%を占めました。
数字で見ると差は明確です。満潮・干潮の時刻を含む1時間の潮位変化は中央値7cmしかないのに対し、3〜4時間後の1時間では48cmでした。つまり満潮や干潮のちょうどその時刻はほぼ潮止まりで、よく動くのは満潮と干潮の中間の時間帯になります。
満潮の時刻を狙って行ったのに潮が動かなかった、っていうのはこれが理由かも。満潮と干潮の真ん中を挟む時間を計算してみてね。
潮見表で満潮と干潮の時刻を確認したら、その中間あたりを釣行時間の軸に置く。これだけでも、潮名に振り回されるより現実的な組み立てになります。釣り指数では潮回りと海況をまとめて確認できます。
まとめ|潮回りは潮名ではなく数字で決める
- 大潮と小潮は優劣ではなく性格の違い。大潮は流れの効く場所、小潮は軽い仕掛けの釣りに向きます
- 広島の小潮の干満差は大潮の約6割。潮が動く時間の長さ自体は大きく変わりません
- 潮名より場所差が上回る場合もある。釣り場に近い地点の干満差(cm)を見てください
- 時間帯は満潮・干潮の中間を軸にする
小潮だからと予定を取り消す前に、その日その場所の干満差を一度確認してみてください。潮名だけで切っていたときより、選べる日は増えるはずです。
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潮の速い日と緩い日で号数を替えられるよう、複数の重さを用意しておくと釣行日の選択肢が広がります。
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