ジギングのリーダーは何メートル取ればいいのか。解説を読み比べても「1ヒロで足りる」「5mは欲しい」と幅があり、初めてオフショアのタックルを組む段階で手が止まりやすいところです。
長さが変われば根ズレへの強さも、結び目がガイドやスプールに当たる回数も変わります。好みで決める数字ではなく、狙う水深と魚から逆算する数字です。結論から言うと、船から真下にジグを落とすジギングでは5〜10mを基準に置き、水深・魚のサイズ・根の荒さで前後させる考え方が扱いやすくなります。この記事では、その根拠と調整の目安、太さとの関係、瀬戸内・広島湾で釣る場合の考え方までを整理します。
なお、陸から投げるショアジギングはキャストという動作が加わるぶん条件が変わります。そちらはショアジギングのリーダーの選び方|太さ・長さとFGノットの結び方で解説しています。
クレハ シーガー フロロショックリーダー
直径(mm)と標準強力(Test lb)の対応が公式に公表されているので、銘柄をまたいで比べるときに迷いません。
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ブリ級や根の荒い場所を想定した太番手がそろい、号数ごとの直径も公式に確認できます。
楽天市場AmazonYahoo!ショッピング価格・在庫は変動します。選び方の根拠は本文で解説しています。
▶ ジギングのリーダーの長さの選び方を動画で見る
ジギングのリーダーの長さは5〜10mが基準
シマノは船からのジギングについて、PEライン2.5〜4号にフロロカーボン8〜15号のショックリーダーを5〜10mほどセットすると説明しています。これが長さの基準になります。釣り人が使う「ヒロ」(両腕を左右いっぱいに広げた長さ。およそ1.5m)で数えると、およそ3〜7ヒロです。なぜこの範囲なのか、理由は4つに整理できます。
1つめは、魚そのものに擦れる範囲をリーダーでまかなうためです。青物は掛かったあと首を振りながら走るので、ラインが触れるのは口先だけではありません。エラ蓋のふち、ザラつく体表、尾の付け根まで擦れます。PEラインは引っ張る力に強い一方でこすれる力には弱いので、その範囲をあらかじめフロロカーボンで覆っておく、という考え方です。
2つめは、底の障害物に備えるためです。ジギングは着底を取ってから誘い上げる釣りなので、ジグは1投ごとに海底へ触れます。沈み瀬や捨て石があるポイントでは、リーダーの下側から傷が入ります。
3つめは、PEラインの弱点を補うためです。PEはほとんど伸びないので、食いついた瞬間の衝撃がそのままフックとロッドに伝わります。適度な張りと伸びを持つフロロカーボンを間に挟むと、この衝撃を和らげられます。
4つめは、切り詰める余地を残すためです。1本釣ったあとリーダーの先端をしごくとザラついていることがあり、傷んだ部分は50cmほど切って結び直すのが基本になります。最初が1mでは2回切っただけで組み直しです。5m以上あれば、船の上で何度か結び直しても長さが残ります。
リーダーの長さは「何mが正解」じゃなくて、「何から守りたいか」で決まるんだよ。魚の体なのか、底の根なのかで答えが変わるんだ🎣
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長さを決める3つの条件|水深・魚のサイズ・根の荒さ
5〜10mは幅のある基準で、実際にはその日の条件で短い側か長い側かを選びます。判断材料になるのは次の3つです。
| 条件 | 短い側(5m前後)が向く場面 | 長い側(10m前後)が向く場面 |
|---|---|---|
| 水深 | 浅場(〜40m前後) | 深場(60m以上) |
| 狙う魚 | ハマチ・サゴシなど中型が中心 | ブリ・ヒラマサなど大型が期待できる |
| 底の様子 | 砂泥底・平坦なフラット | 沈み瀬・根が荒いポイント |
| 手返し | 速い(結び目が邪魔になりにくい) | やや落ちる |
水深は、深いほど長めに振ります。深場は1回の上げ下げに時間がかかり、ジグも重くなるぶん、扱う号数全体が上がるためです。
魚のサイズは、大きいほど長めが安心です。10kgクラスは走る距離もやり取りの時間も別物で、体に擦れる範囲がそれだけ広がります。逆にハマチ・サゴシ級が中心のシーズンに10mを取ると、扱いにくさのほうが目立つことがあります。
底の様子は船長のアナウンスが手がかりです。「根が荒いので底を切ってください」と言われるポイントでは長めに、砂泥底のフラットな場所では短めに切り替えると迷いません。
リーダーが短すぎる・長すぎるとどうなるか
長さの意味は、外したときに何が起きるかを知っておくと理解しやすくなります。
短すぎる場合|PEが直接触れてしまう
リーダーが1m前後しかないと、魚が突っ込んだときにPEラインが魚体や底の障害物に届いてしまいます。PEは擦れに弱いので、この状態はラインブレイクにつながりやすくなります。加えて、ジグを結び直すたびにリーダーは短くなるため、短いスタートは船上での組み直し回数を増やします。
| 短すぎる(1m前後) | 基準を超えて長すぎる | |
|---|---|---|
| 起きること | PEが魚体や底の障害物に届き、ラインブレイクにつながりやすい | 結び目がガイドを通る回数が増え、ライントラブルの起点になりやすい |
| 船の上では | 結び直すたびに短くなり、組み直しが増える | 抜き上げの際に結び目に無理な角度で力がかかることがある |
長すぎる場合|結び目がトラブルの入口になる
逆に基準を超えて長く取れば安心かというと、そうとも限りません。リーダーが長いほど、PEとリーダーをつないだ結び目(ノット)がリールのスプールに巻き込まれ、ガイドを何度も通過します。結び目は本線より太いので、通過するたびにわずかな抵抗が生まれ、ライントラブルの起点になりやすい部分です。ジグを手元まで寄せたときに結び目がロッドの先端より外に出ていると、魚を抜き上げる際に結び目に無理な角度で力がかかることもあります。
基準の範囲内でも、長くするほど結び目がガイドを通る回数は増えます。最初は基準の短い側の5mから始めて、魚のサイズや根の荒さに合わせて足していくのが確実です。
なお、PEとリーダーの結束はFGノットが基本になります。編み込んで締め込む結び方で、結び目が細く仕上がるためガイドを通りやすいという特徴があります。結び目から出た端糸は短く処理しておくと、ガイドへの引っかかりを減らせます。揺れる船上で組むのは慣れていても時間がかかるので、リーダーは自宅で組んでおき、当日は先端を切って結び直すだけで済む状態にしておくのがおすすめです。結び方の手順はショアジギングのリーダーの選び方|太さ・長さとFGノットの結び方で図解しています。リーダーの先に付けるフック側についてはメタルジグのアシストフックの選び方もあわせて読むと、システム全体の見通しが立ちます。
長ければ安心、ってわけじゃないんだよ。結び目がガイドを通る回数が増えると、そこがトラブルの入り口になるかも。
太さはPEラインとのバランスで決める
長さと同時に決めるのが太さです。太さは単独で決めるものではなく、組み合わせるPEラインの号数から決めるのが基本になります。シマノは船からのジギングの目安として、PEライン2.5〜4号にフロロカーボン8〜15号のショックリーダーを組み合わせると説明しています。
| PEライン | ショックリーダー(フロロカーボン) | 長さ |
|---|---|---|
| 2.5〜4号 | 8〜15号 | 5〜10mほど |
PEを細い側で組むならリーダーも細い側、太い側で組むならリーダーも太い側に寄せると、釣り合いが取りやすくなります。
太ければ強いという単純な話ではありません。太いリーダーはノットが組みにくく、結び目も大きくなってガイドの通りが悪くなり、ジグの動きも硬くなりがちです。逆に細すぎれば根ズレに耐えられません。PEとの釣り合いを取るのは、そのあいだを探すためです。号数を先に決めたい場合は、タナトル4 インプレ|船用PEラインの実力と号数の選び方もあわせて参考にしてください。
lb(ポンド)表記は銘柄によって物差しが違う
ここが、リーダー選びでいちばん誤解が起きやすいところです。同じ「lb」でも、製品ラインによって何を測った数字なのかが違います。
クレハ(シーガー)のショックリーダーを例にすると、公式サイトの表記は次のように分かれています。
- シーガー フロロショックリーダー:標準強力(Test lb)を表示
- シーガー グランドマックスFX ショックリーダー:実強力lb(実測直線強力の平均値。公式は保証値ではないと明記)を表示
基準が違うので、数字だけを並べて「こちらが強い」とは言えません。銘柄をまたいで比べるときは、lbではなく直径(mm)を見るのが確実です。公式が公表している値を直径で並べると、次のようになります。
| 直径 | シーガー フロロショックリーダー | シーガー グランドマックスFX |
|---|---|---|
| 0.370mm | 20lb(参考号柄 5号) | 5号/24lb |
| 0.435mm | 25lb(参考号柄 7号) | 7号/32lb |
| 0.470mm | 30lb(参考号柄 8号) | 8号/36.5lb |
| 0.520mm | 35lb(参考号柄 10号) | 10号/44.5lb |
同じ0.470mmでも、片方は30lb、もう片方は36.5lbと表示されます。これは強度の差ではなく表示基準の差です。作例を見て「30lbと書いてあったから」と別銘柄の30lbを買うと太さが変わってしまうのは、このためです。標準的なグレードから入るなら、次の製品が基準になります。
クレハ シーガー フロロショックリーダー
標準強力(Test lb)と直径の対応が公式に公開されているので、PEの号数から太さを逆算する手順にそのまま乗せられます。
楽天市場AmazonYahoo!ショッピングより細い直径で同じ強度を狙いたい、あるいは結び込みのしなやかさを優先したいという場合は、上位グレードが選択肢に入ります。ジギング向けの太番手はこちらです。
クレハ シーガー グランドマックスFX ショックリーダー
6号から10号までの太番手がそろい、号数ごとの直径と実強力lbが公式に公表されています。
楽天市場AmazonYahoo!ショッピング瀬戸内・広島湾のジギングならどう考えるか
ここまでは一般的な考え方ですが、実際には釣り場の性格で答えが変わります。広島湾から安芸灘にかけての海は、外洋のジギングとは条件がかなり違います。
まず、水深が浅めのポイントが多いことです。島と島に挟まれた海域が中心で、20〜50m台を釣る機会が多くなります。前の章の表に当てはめると「短い側」寄りの条件で、長い側の10mまで取る必要はない場面が多くなります。5mから始めて根の荒さや魚のサイズで足していくと過不足が出にくくなります。
次に、瀬戸や水道では潮が速く流れることです。流れが速いとジグが流されて糸が斜めになり、底の障害物に当たる角度も変わります。潮が緩む時間帯を狙うか重めのジグで角度を立てるかという判断が要る場面で、リーダーの長さだけで解決しようとしないほうが結果につながります。潮の動きは広島・瀬戸内の釣り指数で日ごとに確認できます。
もう一つ、対象魚の顔ぶれが幅広いことです。ハマチやメジロといった青物のほか、サゴシ(サワラの若魚)、タチウオ、根魚が同じエリアで狙えます。このうちサゴシとタチウオは歯が鋭く、フロロカーボンを太くしても切られることがあります。歯のある魚が回っている日は、リーダーを長くするより、ワイヤーを併用する・フックのセッティングを見直すといった別の対策のほうが効くことがあります。
エリアごとのポイントの特徴は広島・瀬戸内の釣り場ガイドにまとめています。
瀬戸内は浅い場所も多いから、いつも10mにしなくていいんだよ。まずは5mから合わせてみるのがおすすめだよ🎣
まとめ|まず5mから始めて、条件で足していく
- 基準は5〜10m(シマノの目安)。魚体・底の障害物への接触に備え、切り詰める余地を残す長さ
- 深場・大型・荒い根では長めに、浅場・中型・フラットな底では短めに振る
- 短すぎるとPEが直接触れる。長すぎると結び目がガイドとスプールを通る回数が増える
- 太さはPEの号数から決める。シマノの目安はPE2.5〜4号にフロロ8〜15号
- lb表記は銘柄で基準が違うので、銘柄をまたぐ比較は直径(mm)で行う
- 広島湾・瀬戸内は浅めのポイントが多く、短い側の5mから組み立てると過不足が出にくい
数字を暗記するより「何から守るために長さを取るのか」を持っておくほうが、船の上で判断できるようになります。まずは5mで組んでみて、自分のロッドとリールで結び目がどこに来るかを確かめるところから始めてみてください。
クレハ シーガー フロロショックリーダー
先に手元へ用意しておけば、船上では傷んだ先を切って結び直すだけで済み、釣っている時間を長く取れます。
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