船釣りで深場のマダイや中深場の根魚、良型の青物などを狙うようになると、手巻きリールでは腕や体力の負担が大きくなってきます。そこで頼りになるのが電動リールです。ボタンひとつで一定速度の巻き上げができ、水深カウンターでタナ取りも正確。とはいえ、いざ買おうとすると番手や機能の種類が多く、初心者はどれを選べばいいのか迷いがちです。この記事では、電動リール選びで押さえておきたい基準を、対象魚・水深・機能・価格の観点から順番に整理していきます。
(5)シマノ プレイズ (PLAYS) 600 (2019年モデル) /電動リール/SHIMANO 【Σ01】
電動リール初心者の選び方はまず「対象魚と水深」から
電動リール選びで最初にやるべきは、スペック表を眺めることではなく「自分が何を、どのくらいの水深で釣りたいか」をはっきりさせることです。ライトゲーム中心なのか、それとも中深場や深海まで視野に入れるのかで、必要な番手もパワーも大きく変わってきます。
たとえば水深50〜100m前後でアジやタチウオを狙う釣りと、水深200mを超える深海のアカムツやキンメを狙う釣りとでは、同じ「電動リール」でも求められるクラスがまるで違います。まずは通う予定の船宿がどんな釣りものを出しているかを調べ、「これから自分がやりたい釣り」を具体化しておくと、以降の選択がぶれません。迷ったら、船宿のホームページや予約時に対象魚と水深、推奨ラインを確認しておくと安心です。
番手(サイズ)の目安|狙う魚と水深で決まる
電動リールは番手(サイズ)でおおまかなクラスが分かれます。メーカーによって数字の付け方は異なりますが、目安として次のように考えると分かりやすいです。
- 小型(300〜400番クラス):浅場〜中場のアジ・イサキ・タチウオ・ライトなタコ釣りなど、いわゆるライトゲーム向け。軽くて扱いやすく、はじめての1台にも向きます。
- 中型(600〜800番クラス):中深場のマダイ・青物・アマダイ・オニカサゴなど、もっとも汎用性が高いクラス。狙いものが定まっていないなら、ここを基準に選ぶと失敗が少ない印象です。
- 大型(1000番以上):深海や大型青物など、太糸を大量に巻いてパワーで寄せる釣り向け。専門性が高く、最初の1台というよりは狙いが決まってから選ぶクラスです。
はじめての1台なら、シマノの「プレイズ」やダイワの「レオブリッツ」といったエントリークラスの中型が扱いやすく、対応できる釣りものの幅も広めなので候補になりやすいでしょう。
(5)シマノ プレイズ (PLAYS) 600 (2019年モデル) /電動リール/SHIMANO 【Σ01】
巻き上げ力・スピード・ドラグをチェック
番手のあたりを付けたら、次は機能面です。電動リールで特に見ておきたいのが、最大巻き上げ力・巻き上げスピード・ドラグ性能の3点です。
最大巻き上げ力は「どれだけ重いオモリや魚を、どれくらいの速さで巻き上げられるか」の指標で、深場で重いオモリを使う釣りほど効いてきます。巻き上げスピードは手返しの速さに、ドラグ性能は青物や良型に主導権を渡さず寄せる場面に直結します。あわせて、液晶表示の見やすさや水深カウンターの精度も、タナをきっちり合わせたい釣りでは地味に効いてくるポイントです。数字だけでなく、実際に手に取って持ち重りやボタンの押しやすさを確かめられると理想的です。
給電方式と価格帯|シマノとダイワの選び方
電動リールは船やバッテリーの電源から給電して動かします。多くの機種で電動リール用バッテリーが別途必要になるため、リール本体だけでなく、バッテリーやPEラインまで含めた総額で予算を考えておきましょう。船に電源が備わっている場合もあるので、こちらも船宿に確認しておくと無駄がありません。
価格帯はエントリークラスで数万円台から、上位機種になると十万円を超えるものまで幅広くあります。電動リールは主にシマノとダイワの2社が主要メーカーで、エントリーの「プレイズ/レオブリッツ」から、中〜上位の「フォースマスター/シーボーグ」、最上位の「ビーストマスター」まで段階的にラインナップされています。最初の1台はエントリー〜ミドルクラスでも十分に実用的で、まずはここから始めて、通う釣りが定まってきたら2台目で最適化していくのが現実的です。
ダイワ 電動リール 23レオブリッツ 300J
電動リール初心者がやりがちな失敗と長く使うコツ
最後に、初心者がやりがちな失敗を挙げておきます。よくあるのが、①番手を小さくしすぎて狙いの釣りに使えない、②本体だけ買ってバッテリーやラインの予算を忘れる、③使用後の塩噛みケアを怠って巻きが重くなる、といったパターンです。
特に3つ目は見落とされがちです。電動リールは内部に電子部品を含む精密機械なので、釣行後は真水で軽く塩を流し、しっかり乾かしてから保管する習慣をつけると、トラブルを減らして長く使えます。強い水流を直接当てると内部に浸水するおそれがあるため、あくまで「軽く流す」のがコツです。保証やアフターサービスの内容も、長く付き合う道具だからこそ購入前に確認しておくと安心でしょう。
(5)シマノ プレイズ (PLAYS) 600 (2019年モデル) /電動リール/SHIMANO 【Σ01】
まとめ
電動リール初心者の選び方は、①対象魚と水深を決める → ②番手を選ぶ → ③巻き上げ力・ドラグを確認する → ④給電方式と予算を組む、の順で考えると迷いません。スペックの数字から入るとキリがないので、まずは「自分がやりたい釣り」を起点にするのが失敗しないコツです。最初の1台はエントリー〜ミドルの中型から始め、通う釣りが定まってきたら2台目でクラスを最適化していくとよいでしょう。


