シーバス釣りを1〜2シーズン続けると、入門用に買ったロッドに物足りなさを感じる場面が出てきます。ただ上位機種は同じメーカーでも価格がおよそ2倍になり、その差で何が変わるのかは店頭で竿を振っただけでは見えにくいところです。この記事では、中級者向けクラスが入門機と何が違うのかをメーカー公式のスペックをもとに整理します。
1本目の選び方はシーバスロッド入門におすすめの選び方で扱っています。
結論|中級者のシーバスロッドはこの3シリーズから
シマノ エンカウンター S90ML
- 9’0″/2.74m
- 自重133g
- 適合PE0.6〜1.5号
スパイラルX搭載。入門機からの1段階目として選びやすいモデルです
シマノ ディアルーナ S90ML
- 9’0″/2.74m
- 自重125g
- 適合PE0.6〜1.5号
カーボンモノコックグリップ搭載。手元に伝わる情報量を優先したい人向けです
ダイワ ラテオ 96ML・K
- 2.90m
- 自重135g
- 適合PE0.8〜1.5号
細身・高弾性ブランクとCC GRIPでキャストのシャープさを狙ったモデルです
価格・在庫は変動します。選び方の根拠は本文で解説しています。
シーバスロッド中級者おすすめクラスはどこからか|入門機との境目
メーカーが「中級者向け」という区分を明示しているわけではありません。ただシマノは、自社のショアキャスティングロッドについて、下位から「ムーンショット」「エンカウンター」「ディアルーナ」の順で搭載テクノロジーとラインナップ数が段階的に変わる構成だと公式に説明しています。
価格で見ると、入門クラスがメーカー希望本体価格でおおむね1万円台、その上のクラスが2万円台後半から4万円台前半です。この2万円台後半から上が中級者向けと呼ばれる帯にあたり、ダイワがスタンダードモデルと位置づける「ラテオ」もここに入ります。なお本文中の価格はすべてメーカー公開の希望本体価格(税別)です。実売価格や在庫は販売ページでご確認ください。
入門機からの買い替えで変わる3つの性能
1|ブランクスのネジレ・つぶれに対する剛性
いちばん効くのが竿本体、ブランクスの構造です。シマノの「スパイラルX」は縦繊維の内層と外層にカーボンテープを逆方向へ斜めに密巻きした三層構造で、軽さを保ちながらネジリ剛性とつぶれ剛性を高めるとされています。ダイワの「X45」は、0度・90度という従来構造に±45度のバイアスクロスを加える方式です。
「つぶれ」とは、曲げ込んだときに断面が真円から楕円へ変形する現象です。ストローを曲げると断面がつぶれてから折れるのと同じで、変形が大きいほど竿の反発力は魚に伝わりきりません。ここが強化されると、同じ力で振っても飛距離が出やすくなります。
2|グリップの素材が感度を左右する
価格帯の境目としてわかりやすいのがカーボンモノコックグリップの有無です。リアグリップをカーボン一体成型で中空構造にしたもので、シマノはソルトロッドでは上位機種のみに展開してきた技術だと説明しています。ディアルーナには搭載され、その下のエンカウンターには搭載されていません。ダイワのラテオは、カーボンファイバー入りの「エアセンサーシート」をリールシートに採用しています。
感度が上がると、目では判断しづらい流れの変化やボトムの質感が手元に伝わり、ラインメンディングの精度が上がります。流れの筋を読んで通す釣りをするほど差は大きくなると考えてよいでしょう。
3|番手の選択肢が増える
見落とされがちですが、番手の数そのものも中級機の価値です。2026年7月時点で、エンカウンターが13機種、ディアルーナが31機種、ラテオが27機種。通う釣り場が決まってきた人ほど、「あと半フィート短ければ」に応えられる番手がある意味は大きくなります。
中級者向けシーバスロッドの定番3シリーズを公式スペックで比較
| シリーズ | メーカー希望本体価格(税別) | 機種数 | 主なブランクス技術 | グリップ/リールシート |
|---|---|---|---|---|
| シマノ エンカウンター | 24,500〜28,500円 | 13 | スパイラルX | セパレート/パーフェクションシートXT |
| シマノ ディアルーナ | 31,000〜40,000円 | 31 | スパイラルX+ハイパワーX | カーボンモノコックグリップ/パーフェクションシートXT |
| ダイワ ラテオ | 31,000〜42,500円 | 27 | X45+V-JOINT+HVF NANOPLUS | CC GRIP/エアセンサーシート |
参考までに、記事中で触れた代表的なモデルを挙げておきます(最新の仕様・価格は販売ページでご確認ください)。
シマノ エンカウンター|入門機からの最初のステップ
スパイラルXを搭載しつつ機種数を13に絞り、選びやすさを優先したシリーズです。ガイドはPEラインのトラブルに強いステンレスフレームKガイド。シマノ自身が、ムーンショット・ディアルーナと比べて機能性と価格のバランスに優れると位置づけています。代表番手のS90MLは全長9フィート0インチ(2.74m)、自重133g、プラグウェイト6〜28g、適合PEライン0.6〜1.5号です。
シマノ シーバスロッド エンカウンター S90ML 24年モデル【大型商品】※単品注文限定、別商品との同梱不可。ご注文時は自動キャンセル対応。
シマノ ディアルーナ|カーボンモノコックグリップが入る境目
スパイラルXとハイパワーXのダブルX構造に、カーボンモノコックグリップを加えたシリーズです。ブランクス全体が曲がりつつティップの繊細さを残すレギュラーファーストテーパーで、7フィート台のショートモデルからビッグベイト対応のベイトモデルまで31機種が揃います。代表番手のS90MLは9フィート0インチ、自重125g、プラグウェイト6〜28g、適合PEライン0.6〜1.5号。同じ番手表記のエンカウンターS90MLが133gなので8g軽く、キャストを繰り返す釣りでは体感しやすい差です。
シマノ シーバスロッド ディアルーナ S90ML 23年モデル【大型商品】※単品注文限定、別商品との同梱不可。ご注文時は自動キャンセル対応。
ダイワ ラテオ|キャスト性能に振ったスタンダード
ブランクを細身化・高弾性化したうえでグリップ部の素管の剛性を上げ、鋭い振り抜きを狙った設計です。継部にバイアス構造のカーボンシートを入れる「V-JOINT」、リアグリップの両サイドにフラット面を設けた「CC GRIP」など、キャスト動作まわりに手が入っています。2ピースモデルの素材はHVF NANOPLUS。代表番手の96ML・Kは全長2.90m、自重135g、ルアー重量7〜35g、適合PEライン0.8〜1.5号です。ベイトモデルや4ピースも用意されています。
ダイワ シーバスロッド ラテオ 96ML・K
番手はフィールドから逆算して選ぶ
中級者の買い替えでは、万能な1本より主戦場に合う1本を選んだほうが満足度は高くなります。
- 港湾・運河・小規模河川:8フィート6インチ〜9フィート0インチのMLクラス。取り回し重視
- 中〜大規模河川・干潟:9フィート6インチ〜10フィート0インチのML〜Mクラス。遠投性と操作性のバランス重視
- サーフ・磯・大遠投が要る場所:10フィート0インチ以上のM〜MHクラス。適合ラインの上限も確認
広島湾のように堤防や護岸、河口が主戦場になりやすいエリアでは、9フィート0インチ〜9フィート6インチのMLクラスが扱いやすい範囲です。シーズンの組み立て方は広島湾のシーバス夜釣りの時期、夜のルアー選びは夜シーバスのルアーはこの3つからで扱っています。
買い替え前に確認しておきたい2つのこと
適合ラインの範囲。ディアルーナS90MLは0.6〜1.5号、ラテオ96ML・Kは0.8〜1.5号です。手持ちのラインが範囲に収まっていなければ、巻き替えも予算に入れておきます。パワーのある番手に上げるとリール側も相応の番手が必要になります。考え方はショアジギング リール 選び方がそのまま応用できます。
今使っているロッドの行き先。予備として置いておくのもひとつですが、使わないまま数年寝かせるくらいなら、状態がよいうちに手放したほうが評価されます。
買い替えで使わなくなったロッドやリールは、釣具専門の買取店に査定してもらう選択肢もあります。自宅まで無料の出張査定にも対応しています。
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釣具専門の品揃えからシリーズを横断して比較したい方は、こちらも参考にしてください。
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結論|中級者のシーバスロッドはこの3シリーズから
シマノ エンカウンター S90ML
- 9’0″/2.74m
- 自重133g
- 適合PE0.6〜1.5号
ここまで紹介した内容を実践するなら、まずはこの1点から揃えてみてください
シマノ ディアルーナ S90ML
- 9’0″/2.74m
- 自重125g
- 適合PE0.6〜1.5号
カーボンモノコックグリップ搭載。手元に伝わる情報量を優先したい人向けです
ダイワ ラテオ 96ML・K
- 2.90m
- 自重135g
- 適合PE0.8〜1.5号
細身・高弾性ブランクとCC GRIPでキャストのシャープさを狙ったモデルです
価格・在庫は変動します。選び方の根拠は本文で解説しています。
まとめ
中級者向けクラスで価格差として支払っているのは、ブランクスの剛性、グリップ素材による感度、番手の選択肢の多さの3点です。2万円台後半から入るならエンカウンター、感度まで含めて長く使うならディアルーナ、キャストのシャープさと分割数の選択肢を重視するならラテオ。まずは主戦場に合う長さとパワーを決め、その番手が用意されているシリーズを選ぶ。この順番で絞ると迷いにくくなるはずです。


