夏の堤防で手軽に狙えるターゲットといえばマダコ。最近は「タコエギ」(タコ専用のエギ=餌木型ルアー)を使ったタコ釣りが人気で、6月から9月にかけては波止がタコ狙いの釣り人で賑わいます。ただ、いざタコエギを買おうとすると、店頭にはオレンジ・ピンク・赤・金・ケイムラ……とカラーが溢れていて、最初はどれを選べばいいのか迷うところです。
この記事では、タコエギのカラーの選び方と、光量・濁り・底質に応じた使い分けを整理します。まずは初心者の方が最初に買うべき定番カラーを結論からお伝えし、後半で「なぜその色なのか」「どう交換していくか」を掘り下げていきます。
先に結論だけまとめておきます。最初に買うのは赤系・オレンジ系・金系の3色。基本の使い分けは次のとおりです。
- 赤系…迷ったらまずこれ。シルエットがくっきり出る、デイゲームの軸
- オレンジ系…朝夕のマヅメ・曇天・濁り潮など、光が弱いときのアピール役
- 金系…底が砂地で明るい場所や、日中のドピーカンに
- 夜釣りに行く日…グロー(夜光)系を1本足す
この3色(+夜ならグロー)で釣り場に立てば十分戦えます。以下、なぜこの色なのか・どうローテーションするのかを順に説明します。
結論|まずは定番エギを3色そろえる
本文の結論どおり、まずは赤系・オレンジ系・金系の3色から。価格・在庫は変動します。
タコエギ おすすめカラーの選び方|まず買うべき定番3色
結論から言うと、最初の1パックを選ぶなら赤系・オレンジ系・金(ゴールド)系の3色を揃えておけば、ほとんどの状況に対応できると感じています。タコは色そのものよりも「シルエット」と「動き」「波動」で寄ってくる傾向が強いと言われますが、それでも光量や濁りによって反応するカラーは確かに変わる印象です。
迷ったらまず赤系、が基本です。赤は水中で最初に見えにくくなる色ですが、その分シルエットがくっきり出やすく、デイゲームの定番として安定した実績があります。次に、朝マヅメや曇天など光が弱い時間帯にはアピール力の高いオレンジ系、底が砂地で明るい場所や日中のドピーカンには金系、という組み立てが基本ローテーションになります。
最初から何色も揃える必要はありません。まずはこの3色で釣り場に立ち、反応を見ながら少しずつ手持ちを増やしていくのが、無駄なく上達できる近道だと思います。
光量・水の色で変わるカラーの使い分け
タコエギのカラー選びでいちばん意識したいのは、「光量」と「水の濁り」の2軸です。
晴れて光が十分に届く日中・澄み潮のときは、赤・茶・パープルといったナチュラル寄りの色が効きやすい印象があります。光量が多い状況では派手すぎる色がかえって見切られることがあるように感じるからです。
逆に、朝夕のマヅメ時や曇り空、雨後で潮が濁っているときは、オレンジ・ピンク・グロー(夜光)・ケイムラ(紫外線発光)といったアピール系に分があると感じています。視界が悪いほどタコにエギを見つけてもらう必要があるので、目立つ色で存在を知らせるイメージです。
夜釣りで狙うなら、グロー系を一度しっかり光に当ててから沈めると、暗い底でもぼんやり光ってアピールしてくれます。夜の常夜灯まわりでは、グローとケイムラを交互に試して反応の良いほうに絞り込むとよいでしょう。

底質とのコントラストを意識する
意外と見落としがちなのが、海底の色とのコントラストです。タコは基本的に底を這わせて誘う釣りなので、エギが底の色に溶け込んでしまうと見つけてもらいにくいのではと考えています。
砂地や明るい砂利底では、赤・パープル・黒系などの濃い色でシルエットを際立たせる。逆に、海藻が多い場所や黒っぽいゴロタ底では、オレンジ・金・ピンクなどの明るい色で浮き上がらせる。この「底の色と逆を行く」考え方で色を決めると、ハマったときに乗りが目に見えて良くなります。
なお冒頭では「金系は底が砂地で明るい場所に」と書きましたが、ここでは砂地に濃い色を挙げています。矛盾しているようですが、狙いが違います。金系は光を反射して光り方で気づかせる色、赤やパープルは背景から浮く影の形で気づかせる色です。光が十分に届く日中は濃色のシルエットが出やすく、光が弱い時間帯や濁りが入った日は金系の反射が効きやすい。砂地では両方を試して、反応の良いほうに絞り込むのが確実です。
もちろん絶対の正解ではありませんが、同じポイントで反応がないときに「底の色との関係」を疑ってカラーを変えると、流れが変わることがあります。
カラーローテーションで「当たり色」を探す
タコエギ釣りで最も大切なのは、1つの色に固執しないことだと感じています。同じ堤防でも、その日その時間で反応する色は変わります。
基本的な手順はこうです。まず定番の赤系で一通り探り、5〜10投ほど反応がなければオレンジ→金→グロー、という順でローテーションしていきます。乗りがあった色が見つかったら、しばらくその色を軸に攻め、反応が落ちてきたらまた別の色を挟む。この「当たり色探し」を丁寧にやれるかどうかで、1日の釣果は大きく変わります。
また、同じ色でもケイムラ加工の有無やラメの入り方で微妙に反応が違うことがあります。手持ちが増えてきたら、同系色で質感の違うものを用意しておくと、当たり色を細かく詰めていけて面白いです。

夜釣りのタコエギは何色にするか
タコは夜も活発に動くため、常夜灯まわりの波止では夜のタコエギングも成立します。夜のカラー選びで押さえておきたいのは、グローとケイムラは光り方の仕組みが違うということです。
グロー(夜光)は光を蓄えて自ら発光する素材なので、ライトを数十秒当ててから沈めれば、真っ暗な底でもぼんやりとした光でアピールできます。一方のケイムラ(紫外線発光)は紫外線を受けて発光する素材のため、紫外線がほとんど届かない夜間は、日中ほどの効果を期待しにくくなります。同じ「光る系」でも、夜に効かせやすいのはグローのほうです。
常夜灯で明るい場所なら、話は逆になります。光が十分に届いているぶん、赤や黒などの濃い色のほうがシルエットがはっきり出ます。真っ暗な場所ではグロー、常夜灯の下では濃色と切り分けておくと迷いません。
タコエギの人気カラーランキングは当てになるか
「人気カラー」「最強カラー」といった情報は探せばいくらでも出てきますが、そのまま鵜呑みにするのはおすすめしません。理由は単純で、売れている色と、自分の釣り場で釣れる色は別物だからです。
タコエギの売れ筋は、メーカーの推し色や店頭の在庫構成にも左右されます。また地域によって底質も潮の濁り方も違うため、ある海域の定番色がそのまま別の海域で通用するとは限りません。ランキングが確実に役に立つのは「その色が広く流通していて手に入りやすい」という一点です。
参考にするなら、順位そのものではなくなぜその色が支持されているのかという理由のほうを読んでください。理由が分かれば、同じ狙いを持つ別の色を自分の釣り場に合わせて選べます。この記事の3色も、色名で覚えるより「シルエット役・アピール役・反射役」という役割で覚えたほうが応用が利きます。
カラー以外で釣果を左右するポイント
カラーの話を中心にしてきましたが、正直に言うとタコエギ釣りはカラー以上に「底を取り続けること」と「ステイ(止め)の時間」が効きます。どんなに良い色でも、底から浮いていてはタコは抱きません。
おもりやスッテを足してしっかり着底を感じ、底をズル引きしては止める。この止めの間にタコがエギに乗ってくることが多いので、「動かす」より「止めて待つ」時間を長めに取るのがコツです。カラー選びはあくまで、この基本の上に乗る「もうひと押し」だと考えておくと、色選びで悩みすぎずに済みます。
なお、堤防やボートからの釣りでは安全装備も忘れずに。堤防では腰巻きタイプのライフジャケットを必ず着用してから竿を出しましょう。
また、カラー以上に釣果を分けるのが「そもそもタコがいる時期に釣行すること」です。瀬戸内・広島エリアで堤防から夏ダコを狙う場合の時期の目安は、広島のタコ釣りの時期はいつ?|堤防で狙う夏ダコの季節カレンダーにまとめているので、釣行日を決める前に確認してみてください。
結論|まずは定番エギを3色そろえる
ヨーヅリ タコやん 3.5号
ここまで紹介した内容を実践するなら、まずはこの1点から揃えてみてください
本文の結論どおり、まずは赤系・オレンジ系・金系の3色から。価格・在庫は変動します。
まとめ|タコエギのカラーは「定番3色+状況で交換」
最後に、タコエギのおすすめカラーと選び方をまとめます。
- 最初の3色は赤系・オレンジ系・金系で揃えると対応力が高い
- 光量が多い・澄み潮ならナチュラル系、光量が少ない・濁りならアピール系
- 海底の色と逆のコントラストを意識すると見つけてもらいやすい
- 1色に固執せず、カラーローテーションで当たり色を探す
- 色以上に着底とステイが釣果を左右する
カラー選びは奥が深いですが、難しく考えすぎず「まずは定番3色で釣り場に立つ」ことから始めてみてください。色を変えて反応が返ってきたときの面白さは、タコエギ釣りの大きな楽しみのひとつです。今シーズンの一杯を、ぜひ自分なりの当たり色で手にしてみてください。


