タッチポン陸 インプレ|針金いらずの陸っぱりタチウオテンヤ

夜の堤防でヘッドライトに照らされ銀色に輝くタチウオを手で掲げる釣り人 堤防・ちょい投げ

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三宅商店のタッチポン陸は、堤防や護岸からタチウオを狙う「引き釣り」用のテンヤです。引き釣りとは、テンヤを沖に投げ、リールを巻いて引きながら誘う釣り方を指します。最大の特徴は、エサを留めるための針金を巻かなくてよいこと。三点式固定システム(PAT.P)で、キビナゴやドジョウを直接固定できます。

向いているのは、暗い時間帯にエサ交換を何度も繰り返す人です。タチウオの引き釣りは時合いが短く、手返しの速さがそのまま投げる回数の差になります。逆に、すでに針金巻きに慣れていて不便を感じていない人には、買い替える強い理由はありません。

この記事では、公式サイトで確認できるスペックの整理と、がまかつ・ジャッカルの競合2製品との比較をまとめます。

結論|タッチポン陸で最初に買う組み合わせ

三宅商店 タッチポン陸 SS
迷ったらこれ|最初の1個は9g

三宅商店 タッチポン陸 SS

  • SS=9g(全7サイズ)
  • 三点式固定システム(PAT.P)
  • エサ巻き針金 不要

針金を巻かずにキビナゴやドジョウを固定できる、おかっぱり用のタチウオテンヤ。9gは飛距離と沈下速度のバランスを取りやすく、最初の1個に選びやすい番手です。

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三宅商店 タッチポン陸 長持ちくん
併用推奨|エサ持ちを上げる

三宅商店 タッチポン陸 長持ちくん

  • エサの頭部をガード
  • ワーム素材
  • 全6色

身崩れを起こしやすいエサの頭部を覆う純正アクセサリー。公式は14g以上のタッチポン陸で特に効果が高いとしています。

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価格・在庫は変動します。選び方の根拠は本文で解説しています。

タッチポン陸とは|針金を巻かない陸っぱりタチウオテンヤ

タッチポン陸は、大阪の釣具メーカー三宅商店が展開する「三宅式おかっぱり用ワンタッチ太刀魚テンヤ」です。おかっぱりとは、陸から釣ることを指す言い方です。

一般的なタチウオテンヤは、鉛のヘッドにエサを乗せ、細い針金(餌巻きワイヤー)を何周も巻いて固定します。タッチポン陸には、この工程がありません。三点式固定システム(PAT.P)がエサを直接押さえる仕組みです。

公式が挙げている設計上のポイントは、次の3点です。

  • 独自のヘッド形状と超軽量フックの採用により、引いている間の水平バランスを出している
  • エサの周りに針金がないため、魚に与える違和感を減らせる
  • キビナゴ・ドジョウ・ワームなど、複数のエサに対応する

針金がないことは、見た目以上に効いてきます。タチウオの引き釣りは、日没前後の短い時合いが勝負です。エサをかじられるたびに針金を巻き直していると、その分だけキャストの回数が減ってしまいます。

タッチポン陸のスペック|4.5gから28gまでの7サイズ

公式サイトで確認できる仕様は、次のとおりです。

項目 内容
種類 おかっぱり用タチウオテンヤ
サイズ展開 5S(4.5g)/4S(5.5g)/3S(6.5g)/SS(9g)/S(14g)/M(20g)/L(28g)
エサの固定方式 三点式固定システム(PAT.P)・エサ巻き針金不要
対応エサ キビナゴ、ドジョウ、ワームなど
フック 超軽量フック(水平バランス設計)
対象魚 タチウオ

注目したいのは、4.5gという軽い番手が用意されている点です。テンヤは重いほど沈下が速くなります。足元から水深が取れない堤防では、軽い番手のほうがタナ(魚がいる層)を長く探れます。

一方で28gまで揃うので、風が当たる日や、少し沖まで届かせたい場面にも対応できます。7サイズという幅は、通う釣り場が複数ある人ほど恩恵が大きい部分です。

最初の1個としては、9gのSSが扱いやすい範囲に入ります。軽すぎると飛距離が伸びず、重すぎると底を擦る回数が増えるためです。ただし適正は水深と風で変わります。通う堤防に合わせて、前後の番手を足していくのが現実的です。

テンヤの重さは、飛距離より沈む速さを決める部分だよ。浅い堤防なら軽い番手のほうが、底を擦らずに引きやすいんだ。

タッチポン陸のインプレ|実釣で確かめたこと

実際に使って確かめられたことを、良かった点と注意点に分けて書きます。

ワンタッチ取り付けは期待どおり

エサの取り付けがワンタッチで完結するのは、実釣でもカタログどおりでした。針金を巻く工程がないだけで、エサ交換のテンポは明らかに変わります。暗い時間帯に手返しを重ねる釣りとの相性の良さは、実際に使って納得できた部分です。

太いワームやエサはつけにくい

一方で注意したいのが、エサのサイズです。タッチポン陸は金属部品でエサを挟んで固定する構造のため、太いワームや太めのエサは挟み込みにくく、セットに手間取ります。対応エサの幅は広いものの、何でも同じようにワンタッチで付くわけではありません。細身のキビナゴや細めのワームを基準に考えておくと、この釣具の良さを素直に引き出せます。

タッチポン陸のメリット3つとデメリット2つ

メリット1:暗い足場でもエサのセットが速い

針金を巻く作業は、明るい場所なら数十秒で終わります。問題は、ヘッドライトの明かりだけで、風のある堤防でやる場合です。タッチポン陸はワンタッチでセットできるため、この差が積み重なります。

メリット2:4.5gから28gまで守備範囲が広い

浅い堤防用の軽い番手と、風の日や遠投用の重い番手が、同じシリーズで揃います。エサの付け方を釣り場ごとに変えなくて済むのは、地味ながら扱いやすい点です。

メリット3:エサでもワームでも使える

公式が対応エサとしてワームも挙げており、専用のソフトベイトも用意されています。タッチポンベイトシャッド85は85mm・5本入り・5色、タッチポンベイトピンテールは93mm・5本入り・6色という構成です。エサが尽きた後も釣りを続けられます。

デメリット1:交換ゴムという消耗パーツがある

タッチポン陸には、横の串の根元にゴムパーツが使われています。公式も「使用を続けるにあたり劣化するため、劣化したタイミングで交換してください」として、交換ゴムを別途ラインナップしています。つまり、本体とは別に消耗品を管理する必要があります。

このデメリットが気にならないのは、シーズン中に繰り返し通う人です。使用頻度が高いほど手返しの利点が上回りますし、交換ゴムをまとめて持っておけば済みます。年に数回しか行かない人ほど、パーツ管理の手間が相対的に重く感じられます。

デメリット2:大きめのエサではアシストフックの追加が前提になりやすい

公式は「もっと掛かるくん」というアシストフックを、ドジョウや大きなキビナゴを付けたとき向けとして案内しています。裏を返せば、大きなエサではフック1本だけだと掛かりが不足しやすい、ということです。

このデメリットが気にならないのは、小型のキビナゴを中心に使う人です。標準のフック構成で完結します。ドジョウを主体にする予定なら、最初からアシストフックを一緒に買っておくと迷いません。

競合比較|がまかつ・ジャッカルとの違い

陸っぱりのタチウオテンヤには、固定方式の異なる選択肢があります。公式サイトで仕様を確認できた2製品と並べます。

比較項目 タッチポン陸(三宅商店) ドラゴンライズ 堤防タチウオテンヤ(がまかつ) 陸式アンチョビハイブリッド(ジャッカル)
エサの固定方式 三点式固定システム(PAT.P)/針金不要 付属の餌巻きワイヤー70cmを巻いて固定 スライドロックシステム(PAT.P)/スライド式ストッパー
ウェイト展開 4.5g〜28gの7サイズ 6.5g〜20g(鈎4/0は3サイズ、鈎6/0は5サイズ) 15g・20g・25gの3サイズ
対応エサ キビナゴ、ドジョウ、ワームなど キビナゴ(ドジョウは別売のワイヤーアシストを併用) イカナゴ、ドジョウなどのエサ、またはソフトベイト
セット内容 テンヤ単体 テンヤ+餌巻きワイヤー70cm テンヤ単体

差が出るのは、軽い番手の有無と固定方式です。

がまかつのドラゴンライズは、餌巻きワイヤーが最初から付いてきます。針金を巻く前提の設計ですが、必要なものが一度に揃うのは分かりやすい構成です。針金巻きに抵抗がなく、道具を買い足したくない人はこちらが向きます。

ジャッカルの陸式アンチョビハイブリッドは、スライドロックシステムでエサを固定します。針金不要という点はタッチポン陸と同じ方向です。ただしウェイトは15g以上の3サイズで、軽い番手はありません。ある程度の水深がある場所で、しっかり飛ばして探りたい人に向きます。ソフトベイトも同じ本体に装着できます。

これに対してタッチポン陸は、4.5gから28gまで7サイズという幅が持ち味です。浅い堤防を軽い番手で丁寧に探りたい人、エサ交換の回数が多い人は、タッチポン陸が選びやすいでしょう。

エサ持ちを上げる純正アクセサリー|長持ちくん

タッチポン陸には、エサの持ちを補うアクセサリーが用意されています。

長持ちくんは、エサの頭部をガードするパーツです。公式によると、身崩れを起こしやすい頭部をガードすることで、エサが長持ちするという役割になります。素材にはワーム素材が使われており、魚に違和感を与えにくい設計です。カラーは6色展開です。

公式が「特に14g以上のタッチポン陸では効果絶大」と書いている点は、覚えておくと選びやすくなります。重い番手ほど引く速度が上がり、エサへの負担も大きくなるためです。S(14g)以上を使う予定なら、候補に入れる価値があります。

もうひとつ、お助けチラりんスカートというパーツもあります。こちらはエサが半分ちぎられた状態でもアピールを続けるためのもので、6色展開です。エサ持ちを補う長持ちくんと、ちぎられた後を補うチラりんスカートで、役割が分かれています。

タッチポン陸のよくある質問

初心者でも使えますか

エサの取り付けに関しては、むしろ初心者向きといえます。針金を均等に巻く作業には慣れが必要で、巻きが甘いとキャストでエサが飛びます。タッチポン陸はその工程がないため、最初のつまずきが1つ減ります。

ただし、投げて引くという釣りそのものの難しさは変わりません。テンヤが底を擦らない速度で巻けているかどうかは、実際に何度か投げて覚える部分です。

サイズはどれから買えばいいですか

通う堤防の水深が分からない段階なら、SS(9g)が基準になります。そこから、根掛かりが多いようなら3S(6.5g)や4S(5.5g)へ、飛距離が足りないと感じたらS(14g)やM(20g)へ動かすのが分かりやすい進め方です。

風が強い日が多い釣り場なら、最初からS(14g)を1個足しておくと対応しやすくなります。

ワームだけでも使えますか

使えます。公式が対応エサとしてワームを挙げており、タッチポン陸専用に設計されたソフトベイトも販売されています。専用アシストホールがあるため、装着位置で迷いにくい構造です。

公式は、高活性の夕マヅメにはSS以上とシャッドテールの組み合わせ、活性が下がった時間帯にはSS以下とピンテールの組み合わせを挙げています。エサを買い足さずに時間帯で使い分けたい人には、選択肢が増える形です。

針金巻きは均等に巻けてないと、キャストでエサだけ飛んでいっちゃうんだ。最初のつまずきが1つ減るのは、けっこう大きいよ。

まとめ|タッチポン陸が向く人

タッチポン陸は、エサ巻き針金を使わずにキビナゴやドジョウを固定できる、陸っぱり用のタチウオテンヤです。三点式固定システム(PAT.P)と、4.5gから28gまでの7サイズ展開が中心的な特徴になります。

選ぶ基準を整理すると、次のようになります。

  • 暗い時間帯にエサ交換を繰り返す人、浅い堤防で軽い番手を使いたい人はタッチポン陸
  • 針金巻きに抵抗がなく、必要なものを一度に揃えたい人はがまかつのドラゴンライズ
  • 15g以上でしっかり飛ばしたい人、ソフトベイト主体で組み立てたい人はジャッカルの陸式アンチョビハイブリッド

S(14g)以上を使う場面が多いなら、エサの頭部をガードする長持ちくんを合わせておくと、1匹あたりのエサの消費を抑えやすくなります。

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