夏の釣りは、日陰がほとんどありません。堤防にも船の上にも屋根はなく、水面からの照り返しが下からも当たります。帽子をかぶっていても、顎の下や首の後ろ、耳のまわりは意外なほど無防備です。
紫外線対策は「帽子で遮る」と「日焼け止めで守る」の二本立てで初めて形になります。この記事では、釣り用の日焼け止めを選ぶときに見るべき SPF・PA・UV耐水性 の3つの表示と、タイプ別の使い分け、塗り直しの目安を解説します。
結論|釣り用に選ぶならこの条件
アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA
- SPF50+・PA++++
- UV耐水性★★/スーパーウォータープルーフ
- 顔・からだ用/せっけんで落とせる
汗と水しぶきが前提の釣りで基準にしたい3表示が揃った一本。選び方の根拠は本文で解説します。
価格・在庫は変動します。選び方の根拠は本文で解説しています。
釣りの日焼け止めの選び方はSPF・PA・UV耐水性の3つで決まる
パッケージの表示は数が多く見えますが、釣りで見るべきものは3つだけです。
SPFは「赤くなる日やけ」を防ぐ目安
SPFは、肌が赤くなるタイプの日やけを起こす紫外線B波(UVB)に対する目安の数字です。日本では SPF50+ が上限表示で、それ以上細かい区別はありません。
注意したいのは、SPFの数字は「強さ」ではなく「効果が続く時間の目安」に近い指標だという点です。数字が大きい製品を選んだから塗り直さなくてよい、という意味ではありません。
PAは肌の奥まで届く紫外線への目安
PAは、肌の奥まで届く紫外線A波(UVA)に対する目安で、+ から ++++ の4段階です。UVAは雲や窓ガラスもある程度通り抜けるため、曇りの日でも油断できません。半日以上外にいる釣りなら PA++++ を基準にして問題ありません。
釣りで最重要なのは「UV耐水性★★」
そして釣りで最も効いてくるのが、パッケージに書かれた UV耐水性★ の表示です。これは水に浸けた状態での試験に基づく表示で、目安は次のとおりです。
- UV耐水性★:水に触れる状況で40分相当の試験をクリア
- UV耐水性★★:同じ試験で80分相当をクリア
釣りは汗をかき、水しぶきを浴び、魚や仕掛けを触った手をタオルで拭く動作の連続です。「ウォータープルーフ」という言葉だけで判断せず、UV耐水性★★の表示があるものを基準にすると失敗しにくくなります。
まとめると、釣り用の第一候補は SPF50+ ・ PA++++ ・ UV耐水性★★ の3つが揃ったもの。この条件を満たす定番として、資生堂のアネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA(SPF50+・PA++++・UV耐水性★★・スーパーウォータープルーフ・顔/からだ用・せっけんで落とせる)が挙げられます。
SPFの数字は「強さ」じゃなくて「効果が続く時間の目安」に近いんだよ。数字が大きいから塗り直さなくていい、って意味じゃないんだ。
海の上と堤防で日焼けが強くなる3つの理由
同じ夏の屋外でも、釣り場は日焼けの条件が重なりやすい場所です。
1つめは、水面の照り返し。 紫外線は上から降ってくるだけでなく、水面やコンクリート、砂浜で反射して下からも当たります。帽子のつばで上を防いでも、顎の下・鼻の下・首まわりには反射光が届きます。
2つめは、滞在時間の長さ。 朝マヅメから昼まで、あるいは船で半日〜1日という釣行は珍しくありません。紫外線量は一般に10時〜14時ごろが最も多くなるため、朝早く入っても撤収前の時間帯でしっかり浴びることになります。
3つめは、暑さを感じにくいこと。 海上や堤防は風が通るため、汗が乾いて体感温度が下がります。「そこまで暑くない」と感じているうちに日焼けと脱水が進むのが、釣り場での典型的なパターンです。
風があると涼しく感じるけど、そのぶん日焼けにも脱水にも気づきにくいんだ。日陰がない釣り場ほど、こまめな休憩とセットで考えてね🎣
タイプ別の使い分け|ミルク・ジェル・スティック・スプレー
日焼け止めは形状によって得意な役割が違います。釣りでは1本で完結させようとせず、役割を分けたほうが結果的に楽です。
| タイプ | 特徴 | 釣りでの役割 |
|---|---|---|
| ミルク・クリーム | 密着しやすく耐水性の高い製品が多い | 出発前に塗る主力 |
| ジェル | みずみずしく伸びがよい。耐水性は製品差が大きい | 短時間の釣行や、べたつきが苦手な人向け |
| スティック | 手が汚れず、ピンポイントで塗れる | 現地での塗り直し(鼻・耳・手の甲) |
| スプレー | 髪や背中など手の届きにくい場所に使える | 塗り直しの補助。単体の主力にはしない |
スプレーは手軽ですが、風のある釣り場では狙った場所に付きにくく、ムラができやすいのが弱点です。主力はミルク、現地の塗り直しはスティックかスプレーという2本立てが、釣りには合っています。
顔用と体用を分けるかどうかは好みの問題ですが、「顔・からだ用」と明記された製品なら1本で兼用できます。荷物を減らしたい釣りではメリットになります。
塗り方と塗り直しの目安
選んだ製品の性能を出し切るには、塗り方のほうが大事になることもあります。
出発前に、家で塗る。 釣り場に着いてからだと、準備に気を取られて塗り忘れが出ます。運転中の腕や首も紫外線を浴びるため、家を出る前に塗っておくのが確実です。
量を惜しまない。 表示されているSPFやPAは、規定量を塗った条件での試験値です。薄く伸ばすと表示どおりの性能は出ません。伸ばしにくいと感じるくらいの量を、二度に分けて重ねると均一になります。
塗り忘れやすい場所を意識する。 釣り場でとくに焼けやすいのは次の場所です。
- 耳の上・耳の裏
- 首の後ろ(うつむいて仕掛けを結ぶ時間が長いほど焼けます)
- 顎の下・鼻の下(水面からの照り返し)
- 手の甲と指(キャストやリールを巻く動作で常に日光の下)
- サンダル履きの足の甲
- 唇(UVカット表示のあるリップを別に用意すると安心です)
塗り直しは2〜3時間ごと。 加えて、水しぶきを浴びたあと、汗をタオルで拭いたあとは、時間に関係なく塗り直します。タオルで拭う動作は、日焼け止めを物理的に落とす動作でもあります。
塗ったあとは手の油分を拭き取る。 日焼け止めが付いた手でラインやルアー、エサを触ると、油分が移ります。塗り直したら手をタオルやウェットティッシュで拭いてから釣りに戻る習慣にしておくと安心です。
日焼け止めだけに頼らない|帽子・偏光グラス・ウェアと組み合わせる
日焼け止めは「塗った場所しか守れない」うえ、時間とともに効果が落ちます。物理的に遮る装備と組み合わせるのが、いちばん確実で楽な方法です。
- 帽子:つばで顔の上半分を、垂れ付きやキャップ+ネックゲイターで首の後ろを守ります。タイプ別の選び方は釣り用帽子の選び方|夏におすすめのタイプと選ぶポイントで解説しています
- 偏光サングラス:目も紫外線を浴びます。水面のギラつきを抑えて見やすくする道具でもあるので、優先度は高めです(釣り用偏光サングラスのおすすめと選び方)
- 長袖のラッシュガード・アームカバー・グローブ:塗る面積そのものを減らせます。塗り直しの手間が減るという意味でも効果的です
また、紫外線対策と熱中症対策はセットで考えるべきものです。飲み物を冷たいまま保つ工夫はクーラーボックスの氷を長持ちさせるコツにまとめています。子ども連れの釣りでは、大人以上に日陰と休憩をこまめに取る前提で計画を立ててください(【ファミリー向け】堤防のサビキ釣り仕掛け入門)。
出発前にその日の風や天候を確認しておくと、休憩の取り方も決めやすくなります。広島・瀬戸内エリアの状況は釣り指数ページで確認できます。
結論|釣り用に選ぶならこの条件
アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA
- SPF50+・PA++++
- UV耐水性★★/スーパーウォータープルーフ
- 顔・からだ用/せっけんで落とせる
ここまで紹介した内容を実践するなら、まずはこの1点から揃えてみてください
価格・在庫は変動します。選び方の根拠は本文で解説しています。
まとめ
釣り用の日焼け止め選びは、次の3点に絞れます。
- SPF50+・PA++++・UV耐水性★★ を基準にする。とくに汗と水しぶきが前提の釣りでは、UV耐水性の★の数を必ず確認する
- 主力はミルク、現地の塗り直しはスティックかスプレーと役割を分ける
- 出発前に家で塗り、2〜3時間ごとと水濡れのたびに塗り直す。耳・首の後ろ・顎の下・手の甲は塗り忘れの常連
そして日焼け止めは単独では完結しません。帽子・偏光サングラス・長袖ウェアで物理的に遮り、残った肌を日焼け止めで守る。この組み合わせができていれば、真夏の釣行後の消耗を軽くしやすくなります。夏の間だけでなく、紫外線量が多い5月〜9月ごろは同じ装備で臨むのが安心です。



